久しぶりに“ゾクゾクする本物のサスペンス”に出会いました。
それが韓国ドラマ『怪物』。
「え、これ地上波で放送していいの?」って思うほど緻密で重厚なストーリー、そして何より…演技が凄すぎる!!
主演のシン・ハギュンとヨ・ジングの演技に圧倒され、この2人の掛け合いだけでも観る価値ありです。
そんなおすすめドラマの『怪物』が日本でリメイク放送されることになりました!!
安田顕さんと水上恒司さんのW主演だそうです!
どんな感じになるのか?楽しみですね。
今回は「まだ観てない人」に『怪物』の魅力をお伝えします。
怪物ってどんなドラマ?
舞台は地方都市・マニャン。20年前に起きた未解決の少女失踪事件と、現在起きている連続殺人事件。その両方の事件を背負う刑事イ・ドンシクのもとに、ソウルから正義感あふれるエリート刑事ハン・ジュウォンが赴任することから物語は始まります。
二人は協力関係にありながらも、お互いに「こいつが犯人かもしれない」と疑い合いながら事件を追っていく、極限の心理戦が展開されていて、全16話で毎話息が詰まるほど濃い内容になっています。
この物語、「犯人は誰か?」ということと「人間の中に潜む“怪物”とは何か?」というテーマが根底にあって、めちゃくちゃ深いです。
登場人物が全員怪しい。でも目が離せない。
主な登場人物を紹介します。ここに挙げた以外にも、個性的なキャストがたくさん登場します。
- イ・ドンシク(演:シン・ハギュン)
マニャン派出所の刑事。双子の妹が20年前に失踪し、心に深い傷を抱えている。時に狂気的な行動を見せるが、その裏には確かな人間味があり、観る者の心を掴んで離さない。とくに「笑顔」の演技が恐ろしくも意味深で、シン・ハギュンの怪演は圧巻。 - ハン・ジュウォン(演:ヨ・ジング)
ソウルからやってきた若きエリート刑事。信念を貫く姿が眩しく、冷静さの奥に熱い心を持つ。まっすぐすぎて逆に危うい場面もあり、その成長と変化にも注目したい。 - ナム・サンベ(演:チョン・ホジン)
マニャン派出所の所長で、ドンシクの妹の失踪事件を担当していた刑事。飄々とした性格の裏に、何かを隠しているような雰囲気が漂う。 - ユ・ジェイ(演:チェ・ソンウン)
刑事たちの集まりの場、精肉・焼き肉店の店主。過去に - パク・ジョンジェ(演:チェ・デフン)
ドンシクの妹ユヨンの元恋人。20年前の事件当時の記憶を胸に秘めながら、いまは派出所の同僚としてドンシクと共に働いている。 - オ・ジファ(演:キム・シンロク)
ムンジュ警察署の刑事で、ジュウォンのよき理解者。正義感と冷静さを持ち合わせたキャラ。 - チョン・チョルムン(演:ホ・ソンテ)
ロシア語を話すジファの元旦那。裏社会とのつながりや政治的陰謀を感じさせる存在。 - ハン・ギファン(演:チェ・ジノ)
ジュウォンの父。警察上層部に位置し、息子と正義のあり方で対立する場面も。親子の葛藤が物語に深みを与える。 - ト・へウォン(演:キル・ヘヨン)
ジョンジェの母。市長選挙に惨敗後道議員で当選、その後にも着実に政治的踏み台を作っていく。 - カン・ミンジョン(演:カン・ミナ)
女子高生で、町を良くしようと動いていたが殺害されてしまう。彼女の死が事件の連鎖を引き起こす。 - カン・ジンムク(演:イ・ギュヒ)
ミンジョンの父でマニャンスーパー店主。一見穏やかな人柄だが、物語が進むにつれ、誰もが震えるような真実が明かされる。
ここが面白い!私的おすすめポイント
おすすめポイントを3つ紹介します。
- シン・ハギュンの“あの笑顔”
ドンシクの笑顔、最初見たとき「こわっ!」って思いました。でも観進めるうちに、あの笑顔には裏があると感じるようになって、何気ないシーンでも常に緊張感が走るんです…。怒ってるの?楽しんでるの?狂ってるの?演技の引き出しの多さがヤバいです。これは観て実感してほしいです。 - ヨ・ジングの真っ直ぐな眼差し
正義感が強くて、でもどこか影のあるハン・ジュウォン。冷静な振る舞いの中にも「本気でこの事件を止めたい」という熱が感じられて、つい応援したくなる存在。しかもイケメンすぎて、緊迫した空気の中に癒しすらあります(笑)ファンになること間違いなし! - 誰も信用できない脚本の妙
全員が怪しい。誰を信じていいのか、観ている自分も試されているようなスリル。本当に毎回毎回、この人が犯人なんだ、きっと!と思ってしまうほど伏線がとにかく巧妙で、最終回に向けて全てが繋がっていく感じが最高でした!
印象に残ったシーン※ネタバレ含みます
ドンシクが、殺されたミジュンの切断された指を、静かに、でも確信をもって“ある場所”に置くあの場面。
最初見たとき、「え?なんで?!」って頭がフリーズしました。でも、これはドンシクから犯人への以下のような警告なのかなと思いました。
「お前がやったこと、全部わかってるぞ」
「これ以上ふざけるな。人の人生を踏みにじっておいて、まだしらばっくれるのか」
警察という立場を超えて、“人としての怒り”がにじむ行動。そしてその時のシン・ハギュンの演技がすごいんです!
あの表情…一見無表情なんだけど、怒り・悲しみ・軽蔑・覚悟がごちゃ混ぜになってるようで、画面越しに圧が伝わってきました。言葉がいらない演技って、こういうことなんだと鳥肌が立ちました。
まとめ
『怪物』は、ただの刑事ドラマじゃありません。
登場人物たちの過去と葛藤が何層にも絡み合い、真相に近づくたびに信じていたものが揺らぐ。そして最後に問われるのは「あなたは正義のためにどこまで狂えますか?」という問いも込められているのかなと思います。
まだ観ていない人がいたら、全力でおすすめしたい作品です!観終わったあと、きっとあなたも誰かに語りたくなるようなそんなドラマです。
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